スロヴァキアのオパス・レーベルから、09年新規リマスター&2CDでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。フェルマータは旧チェコ・スロヴァキアのブラチスラヴァ出身のグループで、元パヴェル・ハメルのプリュディやコレギウム・ムジカムのフランチシェク・グリグラークと、トマーシュ・ベルカが中心となって73年に結成されている。本作は、80年のフィフス「白い惑星(CD1)」と81年のセクス「ジェネレーション(CD2)」をカップリングした2枚組で、オリジナルは2枚とも旧チェコのオーパス。どちらもメンバーは、グリグラーク、ベルカ、フェドール・フレショ(ex.コレギウム・ムジカム,M・エフェクト,etc)、カロル・オラーフの4人編成が基本で、音楽監督はヤン・ラウコ、セクスは曲によってサックスとハーモニカが適時ゲスト参加。2作品とも、概ねフォースの延長線上にあるバカテク・ジャズ・ロック路線で、シンフォニック・プログレ的アレンジも幾分担保されたハイテンションな演奏は、フォース同様にファーストに回帰したサウンドという印象。少し屈折した情感が残るフィフス、よりキャッチーな楽曲が多いセクスと、多少の味わいの違いはあるが、ともかくも洗練感が増した炸裂系の演奏は素直にカッコよく、特にギター、ベース、ドラムのバンド感満点のロック的アンサンブルは非常に濃密。主にフュージョン的洗練感を担うキーボード群も十分に上等で、クロスオーヴァー/フュージョン系愛好家もまずもって楽しめるだろうが、ロック的重厚さを維持したままライト方面にはいっておらず、その意味ではロック系リスナーも十二分に楽しめる大好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Heavy Symphonic,Blues / Jewel-case 2CD(2009 Re-master) / Opus/Slovak)