スロヴァキアのパヴィアン・レコードから、デジパックでのリシュー。デュナイは旧チェコ・スロヴァキア出身のグループで、イジー・コルショフスキーとヨゼフ・オストジャーンスキーが80年代前半にチェコのブルノで結成したコレクティフを母体として、スロヴァキア出身のイヴァ・ビトヴァとパヴェル・ファイトが加入してピュスシト・ムシシュに改名。87年にイヴァとファイトが脱退後、ドュナイ(ピュスシト・ムシシュ時代の曲名)に再改名という流れ。本作は、88年に旧チェコ・スロヴァキアのパントンからリリースされたアルバムで、イヴァとファイトが再び合流してピュスシト・ムシシュ時代のマテリアルをレコーディングした作品。メンバーは、イヴァ、ファイト、コルショフスキー、オストジャーンスキー、パヴェル・リヒテル、ヴラディミール・ヴァーツラヴェクの6人編成、アート・ディレクションはルージェナ・ヘドジホヴァー、プロデュースはレンカ・ゾガトヴァー。概ね、80年代ポスト・パンク/オルタナティヴ感を基調に、東欧民族音楽色やRIO系チェンバー・ロック&プログレ感が交叉する、わりと独特のサウンドを展開。半分程の曲は、96年にピュスシト・ムシシュを再編してリリースした「ピュスシト・ムシシュ、ビトヴァ、デュナイ、ファイト」でも再演しているが、アレンジは本作の方が生々しく、鋭角なザクザク感とストレンジ感の妙なマッチングが面白い。全体にイヴァの変態ボーカルが炸裂していて、演奏もタイトで素直にカッコよく、この線としては申し分のない好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Post Punk,Alternative,Strange / Digi-Pack CD(2012) / Pavian Records/Slovakia)