イタリアのクレイ・レコードからのリシュー。スリップ・ケース付で、ここではそのスリップ・ケースを載せた。ブルー・エフェクトは、元マタドールズのラディム・ハラディークが中心となって69年にプラハで結成されたグループで、モドリー・エフェクト、M.エフェクトと名前を代えながら上質のプログレ作品を量産した。ジャズQプラハは、マルチン・クラトフヴィールが中心となって65年にプラハで結成されたグループで、70年にブルー・エフェクト&ジャズQプラハ名義の共演アルバム「コンユンクティオ」、73年にファースト「ポゾロヴァテナ」をリリース後、ジャズQに改名して現在まで断続的に活動を続けている。本作は、70年に旧チェコ・スロヴァキアのスープラフォンからリリースされた前述の「コンユンクティオ」で、ブルー・エフェクトからハラディーク、イジー・コゼル、ヴラド・チェフの3人、ジャズQプラハからクラトフヴィール、イジー・スチヴィーン、イジー・ペラント、ミラン・ヴィトフの4人が参加、プロデュースはアントニーン・マズネル。クレジットに誤植があって判りにくいが、おそらく3曲目がジャズQプラハ単独の演奏で、他の3曲は共演と思われ、のっけからジャズ・ロックを基調とした大炸裂のアヴァン・ロックを堪能出来る。主にブルー・エフェクト側がジャズ・ロックを、ジャズQプラハ側がアヴァン&フリー・ジャズを持ち込んでいる感じだが、ブルース基調の重厚なプログレ色と、演奏性の高いインプロヴィゼイションが交叉しながら疾走していて、ともかくも濃密で非常にカッコいい。アヴァン系の要素十分ながら、ジャズ・ロック調のサイケなプログレ感が全面に顕われている印象で、旧東欧プログレの中でもかなりの大好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Avant-Garde,Blues / Jewel-case CD(2022) / Kray Records/Italy)