UKのゴンゾ・マルチメディアからのリリース。サード・イアー・バンドは、ジャイアント・サン・トロレイとハイドロゲン・ジューク・ボックスという2つのグループを母体として68年1月に結成され、その後独特のヒプノティック・ドローン・ミュージックを展開した、希有で素晴らしいグループ。本作は、70年9月11日のビート・クラブでのライヴ映像を収録したDVDで、メンバーはグレン・スウィニー、ポール・ミンス、ポール・バックマスター、デニム・ブリッジスの「マクベス」のレコーディング・メンバーとなる4人に、名前の判らない黒人パーカッショニストを加えた5人編成。1,3曲目は、曲名は異なるがファースト「アルケミィ」からのナンバーのヴァリエーションで、原題は1曲目が「ゲットー・ラーガ」、3曲目が「ドゥルイド・ワン」と思われる。既発のビート・クラブ全集ボックスにも収録された2曲目の「ハイド・パーク」は、パストラルなアシッド・フォーク調の未発表ナンバーで、意外にもボーカル入りで驚かされ、がっかりさせられた人もいるかも知れない。このスタイルは「マクベス」の次作になる予定だった、未発表音源「メイガス」に繋がっていく感じもあるが、「メイガス」はもっと攻撃的で暗く、「ハイド・パーク」は殊の外ゆるい印象。全体に妖しい雰囲気が漂っていて、1曲目も悪くはないが、特に15分近い3曲目のインプロはサード・イアー・バンドの本領発揮といった印象で、正体不明のドラッギーなサイケ感満点で素直にカッコよかった。ともかくも、動くサード・イアー・バンドが観れるわけで、サイケ愛好家は文句なしに要チェックと思う。NTSC/R0で、普通にDVDプレイヤーで観れる。30分
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輸入盤
(Psyche/Progressive,Experimental / Jewel-case DVD(2011 NTSC/R0) / Gonzo Multimedia/UK)
