USAのレイク・イーリー・レコードからのリシュー。オートマティック・ファイン・チューニングは、ロンドン近郊のサリー州出身のグループで、ポール・A・マクダネルとロバート・クロスの2人のギタリストが中心となって75年頃に結成されたらしい。本作は、76年にUKカリスマからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、マクダネル、クロス、トレヴァー・ダークス、デイヴ・ボールの4人編成、ロイド&ニール・グロスマンの共同プロデュース。終始ハード・ロック調で弾きまくるツイン・ギターが特徴の、怒濤の如きハード・インスト・プログレを展開していて、キメの多いフレーズやリフを畳み掛けるように繰り出してくるが、ギターに劣らず音数の多いリズム隊の印象もかなり強く、ある意味炸裂しっぱなしの演奏。「ザ・グレート・パンジャンドラム・ホイール」などはパート1,2合わせて30分に及び、よくこれだけ長尺の弾きまくりが続くものだとちょっと感心させられる。ブルースが基調という感じでもなくかといってジャズでもない、オルタナを先取りしたようなプログレ感といった感じのハードなギター・アンサンブルで、垂れ流しという程ダルくはないがセッション的なノリも強く、どこまでが決まっていてどこからがインプロなのかも判らない、ある意味不思議なサウンド。全体にダークでテンションが高く、同じようなトーンやコード進行が続くので、続けて聴くと飽きがくるかも知れないが、ともかくも濃密でけっこう楽しめる。4曲目だけボーカル入り。ベースのトレヴァーはこの後マザー・ゴングへ。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Hard / Jewel-case CD(2005) / Lake Eerie Records/USA)