UKのヘッドライン・レコードから、見開きデジスリーヴでのリリース。スウィート・クライシスはケンブリッジ出身のグループで、幼馴染のレオ・ロバーツとピアーズ・モーティマーが中心となって15年に結成されている。本作は、21年にリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ロバーツ、モーティマー、ドム・ブリッグス・フィッシュ、マット・デュデュリム、ジョー・テイラーの5人編成が基本と思われるが、曲によってはデイヴ・カレン、ピート・マーティン等の旧メンバー入音源もあるかも知れない。プロデュースはモーティマー。本人等のサイトには『ローリング・ストーンズ、フリートウッド・マック、ハンブル・パイ、ダニー・ハサウェイ、ザ・ヴァーヴ、マッシヴ・アッタック、ブラック・キーズ、ジャック・ホワイト等、幅広いレンジの影響を受けていますが、例えばフリーやレニー・クラヴィッツのように、それら全ての傾向と影響のバランスをとるよう心がけてます』とある通り、概ねブルースを基調としたソウルフルなハード・ロック方面という印象。メインストリーム系の洗練感を担保しつつも、それなりのバンド感と不良感を放つ演奏に、ポール・ロジャースとデヴィッド・カヴァデールを足して割ったようなスタイルのボーカルがハマっていて、ブルージーだが泥臭くないギター、ツボを押さえたオルガン&エレピ、堅実にボトムを支えるリズム隊はわりと素直にカッコいい。嫌味なくメロディアスな楽曲も悪くなく、ヘヴィ・メタルにはならない当世風ハード路線のけっこうな好盤と思う。
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輸入盤
(Pop Hard/Blues,Soul / Digi-Sleeve CD(2021) / Headline Records/UK)