UKのノートワーシー・プロダクションズから、シングル・ヴァージョンや別ヴァージョン、03年・04年のリメイク・ヴァージョン等計4曲をボーナスで加えての、04年新規リマスターでのリシュー。音質は低音の迫力があってよい。バッジーはウェールズのカーディフ出身のグループで、トニー・ボージ、バーク・シェリー、レイ・フィリップスの3人が67年に結成したヒルズ・コンテンポラリー・グラスを母体として、同じメンバーのまま68年にシックス・トン・バッジーを経てバッジーに改名した。本作は、72年にUKのMCAからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは前述のボージ、シェリー、フィリップスのトリオ編成、プロデュースはロジャー・ベイン、スリーヴ・デザインはロジャー・ディーン。ブルージーでソリッドなギター、こもり気味のベースとハイトーン・ボーカル、あくまでタイトなドラムによる演奏は、ユニゾンを多用するリフ中心の楽曲も含めわりと素直にカッコよく、わりとキャッチーなメロディもそれ自体は違和感なくハマっている。巷ではサバス・タイプという紹介のされかたのようで、確かにファーストはそういって差し支えない感じもあったが、本作ではかなりカッチリしていてアングラの妖しさは薄く、それ程サバス的な要素は感じられない。むしろ、メインストリーム系のキャッチーさから突然ヘヴィ&ハードなギター・リフが炸裂して、にもかかわらず全体としてはタイトなままでスカスカ感があるという、どうにもB級なミスマッチさ加減が魅力というか味わい深い。ロジャー・ディーンのスリーヴも悪くなく、メタリックだけど古くさい、独特の煮え切らなさが漂うB級ブリティッシュ・ハード好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Pop Hard/Blues / Jewel-case CD(2004 Re-master) / Noteworthy/UK)