UKのノートワーシー・プロダクションズから、73年の未発表ライヴ音源1曲と03年・04年のリメイク・ヴァージョン2曲の計3曲をボーナスで加えての、04年新規リマスターでのリシュー。バッジーはウェールズのカーディフ出身のグループで、トニー・ボージ、バーク・シェリー、レイ・フィリップスの3人が67年に結成したヒルズ・コンテンポラリー・グラスを母体として、同じメンバーのまま68年にシックス・トン・バッジーを経てバッジーに改名した。本作は、73年にUKのMCAからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、前述のボージ、シェリー、フィリップスのトリオ編成、スリーヴ・デザインはロジャー・ディーン。巷では、ファーストのイメージからか諸作全体がサバス風ハード・ロックの文脈で語られることが多いようで、本作でもギター・リフやリズムにはサバス風エッセンスも薄く見え隠れしなくもないが、全体が1つの塊となって押し寄せて来るようなタイプではなくむしろタイトで、引き摺るようなヘヴィネスは既に薄い印象。メタリカがカヴァーした1曲目と泣きの大曲の7曲目も含め、最もストレートなカッコよさを放つアルバムの1つと思うが、全体にソリッド&キャッチーに纏めてあって、ラウドなハード・リフからアコースティックなパートへの意表を突く強引な展開は案外と面白い。アコースティック・ナンバーは随分とウエストコースト的な乾いた清涼感を放っていて、このバンドの魅力は『サバス風』というよりは、カラっとしたブルージーさとベタな泣き、整合感のあるキャッチーさ、女性的な線の細いシャウト・ボーカルの組み合わせの妙と、洗練され切れないイモっぽさかも知れない。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Pop Hard/Blues / Jewel-case CD(2004 Re-master) / Noteworthy/UK)