UKのプロッグ・テンプルから、15年新規リマスターでのリシュー。ボクサーは、元パトゥーのマイク・パトゥー(ex.スプーキー・トゥース,etc)とオリー・ハルソールが、75年にオリジナル・メンバーでのパトゥー再編を試みたが頓挫して、2人はそのままに新たに違うリズム隊を得て結成したグループで、本作は77年にUK/USAエピックからリリースされたセカンド・アルバム。USA&カナダ盤スリーヴ仕様。メンバーは、パトゥー、クリス・ステイントン(ex.グリース・バンド,etc)、エイドリアン・フィッシャー(ex.スパークス,etc)、ティム・ボガート(ex.ヴァニラ・ファッジ,カクタス,BBA,etc)、エディ・テウドゥリの5人編成で、プロデュースはジェフ・グリックスマン。パトゥー以外のメンバーが一新されていて、これはこれでオリジナル・メンバー同様に強力なメンバー達が揃っているが、基本的にはブルージー・ポップ・ハード路線に変更なく、多少アメリカンなスワンプ&ファンク色が加味されたといった印象。リズム隊が2人ともアメリカ人ということもあって、ノリが軽快というか饒舌かつタイトで、相変わらず特徴的なボガートのリード・ベースが炸裂しているが、それに負けじと弾きまくるフィッシャーのギターもかなり派手でカッコいい。カッチリとしたソリッドな楽曲に、パトゥーのボーカルも殊の外ハマっていて、ステイントンのエレピ中心のキーボードも的確にツボを押さえている。楽曲自体はわりと普通だが、ブルース色、スワンプ色、パブ・ロック調のキャッチーさ、ハード・ロック的マナーのバランスが上々で、ともかくも演奏がカッコいいB級ポップ・ハード系文句なしの好盤と思う。
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(Pop Hard/Blues,Swamp,Pub Rock / Jewel-case CD(2015 Re-master) / Prog Temple/UK)