オランダ/EUのミュージック・オン・ヴァイナルから、限定アナログLPのリシュー。180g重量オーディオフィル・ヴァイニール使用LP盤。ロイ・ハーパーはマンチェスター出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、路上でブルースを弾語りながらヨーロッパを放浪した後、65年頃からロンドンのフォーク・クラブで歌うようになり、現在でもピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンのメンバーの他、ケイト・ブッシュやジョニー・ライドン等、多くのミュージシャン達からリスペクトを受ける、ブリティッシュ・フォーク&ロック界の孤高の存在。本作は、66年にUKストライクからリリースされたファースト・アルバムに、1曲プラス(B面7曲目)して70年にリリースされたUKヤング・ブラッド盤で、ストライク盤とはスリーヴも異なる。『ボブ・ディランは嫌いだ』と公言しつつも、よく似たギター弾き語りスタイルで、トラッド基調のフォーク・サウンドに辛辣で深い歌詞を載せて展開。ゼップのプラントやペイジがリスペクトする人物だけあって、トラッドを初めとした様々な音楽への造詣の深さをバックボーンに、人生経験を踏まえた懐の深さのようなものも感じられ、さりげないがギターもかなり上手い。全体に、淡々とした弾語り基調のアシッド・フォークと呼べるサウンドで、ボーカルの上等さと声のよさは申し分なく、くぐもった雰囲気も十分。トラッドを基調とした独特のギターのカッコよさや、メロディの美しさ・哀愁は本当に素晴らしく、歌詞の辛辣さやユーモア加減は例えばデビュー当時の高田渡や岡林信康に近い部分もあるが、存在のあり方は遠藤賢司的ともいえるかも知れない。素直に心地好いブリティッシュ・アシッド・フォークの好盤で、ともかくもこの人は侮れない。EUプレス盤
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輸入盤/限定プレス
(Acid Folk/Psyche,Folk,SSW / 180g Colour Vinyl LP(2018) / Music On Vinyl/Holland,EU)