UKのコズミック・ロックから、限定ナログLPでのリシュー。ムーンストーンはマニトバ州ウィニペグ出身のグループで、本作は73年にカナダのコタイからプライヴェート・プレスの自主制作盤としてリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、キャロライン・マクレアド、マイケル・ヒース、ランディ・プライス、フランシス・パス、デヴィッド・ベースの5人編成。オリジナルLPにはレーベルの問い合わせ先がモントリオールとクレジットされていて、ケベック州モントリオールを拠点に活動していたようだが、アラスカ出自または出身という情報も一部で流れていた。基本的に情報に乏しく、実のところは判らないが、ここでは通説としてのウィニペグ出身/モントリオール拠点説を取る。概ね、あえてカテゴライズするならアシッド・フォークということになると思うが、1曲目のような湿った英国の香り調の美しいフォーク・ナンバーから、ウエストコースト調のナンバー、後半のニール・ヤング調のナンバーまで、曲調はわりとバラエティに富んでいる。中でも、特に1,7,9,11曲目辺りのブリティッシュ・フォーク調のアンバーさは素敵で、プカプカ&フワフワ系アシッド・フォーク然とした浮遊感は素直に心地好い。この4曲も含め、全体に淡い情感のくぐもり感がそれなりに担保されていて、ルーラルなイモっぽさのハマりも上々。あまり一般的な知名度はないかも知れないが、リンダ・パーハクス辺りが好きなアシッド・フォーク系愛好家なら、まずもって楽しめるだろうかなりの好盤と思う。淡いスリーヴもいい感じ。
輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Folk Rock / Vinyl LP(2024) / Cosmic Rock/UK)