オランダのキャロライン・インターナショナル/ユニバーサルから、限定アナログLPでのリリース。180g重量ヴィニール使用のLP盤で、見開きスリーヴ仕様。UKのフレッジ・リングから、70年6月28日にロッテルダムで行われたオランダ・ポップ・フェスでのライヴ音源4曲をボーナスで加えての、04年新規リマスター&デジパックでのリシュー。フォザリンゲイは、フェアポート・コンヴェンションを辞めたサンディ・デニーが、夫のトレヴァー・ルーカス等と共に新たに結成したグループで、本作は70年にUKアイランドからリリースされた唯一のアルバム(発掘音源を除く)。メンバーは、サンディ、ルーカス、ジェリー・ドナヒュー、パット・ドナルドソン、ゲリー・コンウェイの5人編成で、ルーカスとコンウェイは元エクレクション、ドナルドソンとドナヒューは元ポエット・アンド・ザ・ワン・マン・バンド、プロデュースはジョー・ボイド。サンディのブリティッシュ然とした郷愁感メロディとルーカスのスワンプ系レイドバック感が交叉する、おそらく解説不要のエレクトリック・トラッド&フォーク・ロック系著名盤。哀愁の「ナッシング・モア」と「ウインター・ウインズ」、著名トラッド・チューンの「バンクス・オブ・ザ・ナイル」、涼しげなA2曲目やギターが美しくて素敵なB1,2曲目、クロス&ロスがカヴァーしたA5曲目などなど、全体にわりと佳曲揃いの内容。トラッド&フォーク的な繊細さを担保しつつも、演奏とアレンジにはサイケの残滓が感じられ、けっこうロック調のバンド感を放つリズム隊と細やかなギター、サンディの渾身のボーカル&ピアノは素直にカッコいい。英国的な湿った香りが漂う、著名盤としての名声に違わぬ文句なしの好盤と思う。EUプレス盤
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輸入盤/限定プレス
(Trad&Folk/British&Electric Trad / 180g Vinyl LP(2018) / Caroline International/Holland,EU)