カナダのイデー・フィクスから、限定アナログLPでのリリース。メモリー・パールは、オールウェイズ、ファックド・アップ、U.S.ガールズ、ユース・ラグーン、マン・フォーエヴァー等々への参加やサポートで知られるドラマー兼キーボーティスト、モーシェ・フィッシャー・ローゼンベルグのソロ・ユニットで、現在はオンタリオ州トロントを拠点に活動しているようだ。本作は、20年にリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、キーボード、シンセ、エレクトロニクス、プロデュース兼任のフィッシャー・ローゼンベルグ1人による制作。自身が立ち寄ったアメリカとカナダのアート・ギャラリーで目にした、ロバート・ライマン、ヘレン・フランケンサーラー、フランツ・クライン、ジョーン・ミッチェル、リー・クラスナーなどの、アメリカ抽象表現主義の絵画を音像化する試みというコンセプト作品。概ね、アンビエント・テクノ調のスタイリッシュなサウンドで、適時ミニマルやコラージュ、ドローン、プログレ的要素が交叉するフレーズ、メロディを、テクノ的リズムで綺麗に纏めている印象。各曲のモチーフとなった絵は全部は判らないが、ネットで当たるとそれぞれある程度の感じは掴めて、なるほどこのような音像になるのかと色々面白い。全体にエレガントで聴きやすく、音楽的カタルシスも十分に担保されていて、正しくサイケで心地好い好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Electronics,Techno,Progressivel / Vinyl LP(2020) / Idee Fixe/Canada)