USAのヌメロ・グループから、限定アナログLPでのリシュー。19年新規リマスター音源。ジョアンナ・ブルークはミズーリ州セントルイス郡出身の作曲家兼実験音楽家で、カリフォルニア州オークランドのミルズ大学の現代音楽講座で、ロバート・アシュリーとテリー・ライリーに師事、70~80年代にかけてエレクトロニクス&ヒーリング・ミュージック畑で活動した、その筋では知る人ぞ知る存在。本作は、81年にUSAハミングバード・プロダクションからカセット作品としてリリースされたファースト・アルバムで、おそらく初LP化盤。20分を超える1曲目は、ビル・マラルドがピアノ弾く非常に静謐なピアノ・ミニマル・アンビエントで、ゆったりとした左手のミニマル・パターンに、コロコロとした高音域のパッセージや、シタールのようなピアノ弦の引っ掻き音が絡む、まどろみ感満点の美しいサウンド。2,3,4曲目は、サロン(ガムラン用青銅琴)やベル、ムーグ、エレピ等をジョアンナ1人で演奏していて、サロンとベルだけによる2曲目、そこにエレピとリヴァーブを絡めた3曲目、さらにサロンとベルの音を引き伸ばして変容させムーグのうねりを加えた4曲目と、涼やかでエレガントなドローン・サウンド。全体に、ミニマル、アンビエント、ドローンの各要素が交叉していて、ともかくも耳触りの心地好い奥行きと拡がりを感じるサウンドスケープで、内省的でくぐもり感も十分の、正しくサイケな大好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤/限定プレス
(Psyche/Minimal,Ambient,Drone / Vinyl LP(2019 Re-master) / Numero Group/USA)