ロシアのミルミア・ミュージックから、限定アナログLPでのリリース。180g重量ビニール使用のLP盤。エドゥアルド・アルテミエフは、ロシア(旧ソ連)のノヴォシビルスク出身の作曲家兼電子音楽家で、何よりアンドレイ・タルコフスキーやニキータ・ミハルコフ監督の映画サントラ群で知られていると思う。80年のモスクワ・オリンピックのテーマ音楽を担当した他、ソビエト電子音楽作曲家協会の会長やソビエト文化大学の教授等を歴任した、旧ソビエト連邦を代表するコンポーザーの1人。本作は、75年の「ザ・ミラー」と79年の「ストーカー」の2本のタルコフスキー監督映画のサウンドトラックの再録5曲と、新曲1曲を収録した13年リリース作品で、サントラ曲は90年リリースの「ソラリス、ザ・ミラー、ストーカー」収録ヴァージョンを基にしたとある。作曲、アレンジ、パフォーマンス全てアルテミエフ1人のクレジットで、アルテミエフとウラジミール・クルプニツキーの共同プロデュース。内容は、A面4曲が「ストーカー」、B面1曲目が「ザ・ミラー」、B面2曲目が新曲「アンドレイ・タルコフスキーに捧ぐ」。概ね、どの曲も湿った質感のエレクトロニクス・ドローンを基調に、シンセによるもの哀しげなリコーダー系、吹きすさぶストリングス系、壮大な混成コーラス系、正調シンフォニック・プログレ系など、実験的なノイズ、スペイシーなホワイトノイズなどが適時飛び交い、ともかくも独特の郷愁感とシリアスな暗黒感が全編に漂う。全体にリバーヴ感が絶妙で、時折ハっとするような美しいメロディが流れ、ヴァンゲリスと同等かそれ以上に音が豊富で細やかなアレンジも濃密。メロディアスで聴きやすいパートも多く、優れて瞑想的で映像なしでも十分にイケる好盤と思う。素晴らしい!。EUプレス盤
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(Psyche/Electronics,Progressive / 180g Vinyl LP(2013) / Mirumir/Russia,EU)