UKのUMC/アイランド・レコードから、限定アナログLPでのリシュー。180g重量ヴィニール使用のLP盤、見開きスリーヴ仕様。モット・ザ・フープルは、66年頃にロンドンで結成されたサイレンス(aka.ドク・トーマス・グループ)を母体として、69年にプロデューサーのガイ・スティーヴンスに見いだされ、ミック・ラルフス、ヴァーデン・アレン、オヴァレンド・ワッツ、バフィンのサイレンスの4人に、新たにイアン・ハンターを加える形で結成されたグループ。 デヴィッド・ボウイ作の「すべての若き野郎ども」のヒットで知られ、バッド・カンパニーやスプーキー・トゥース等の関連バンドの他、後期にはモーガン・フィッシャー等も参加していたビッグ・ネームの1つ。本作は、70年にUKアイランドからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前述のハンター、ラルフス、アレン、ワッツ、バフィンの5人編成を基本に、曲によってプロデューサーのスティーヴンスが適時ゲスト参加。ラルフスがリード・ボーカルを取るA1,B2も含め、例えばハンブル・パイとフェイゼズの狭間をいく感じのわりとメロディアスな佳曲が多く、ゴスペル調のルーツ・ミュージック色を隠し味に、ハード・ロック調のラウドな不良感、サイケ調のドラッギーなパーティ感、スワンプ調のアメリカンなレイドバック感が、非常にいい塩梅のバランスで交叉。全体に、パブ・ロック方面のアバウトなジャム・セッション感も担保されていて、ドカスカのバンド感が素直にカッコいい好盤と思う。チェコ・プレス盤
輸入盤/デッドストック入荷
(Pop Hard/Swamp,Blues,Psyche/ 180g Vinyl LP(2019) / UMC/Island Records/UK,Czech)