国内のヴィヴィッドから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、24年新規リマスター盤、韓国ビッグ・ピンク盤にヴィヴィッドがオビ・解説を付けた国内流通盤。サン・トレッダーは、72年のツトム・ヤマシタ&カム・トゥ・ジ・エッジの「フローティング・ミュージック」に参加したモーリス・パートとピート・ロビンソン(ex.クォーターマス,アブリューション,etc)が、同じくツトム・ヤマシタ人脈で知り合ったアライン・ロスと共に結成したグループ。本作は、72年にUKアイランド傘下のヘルプからリリースされた唯一のアルバム(発掘音源等を除く)で、ライナーは小西勝、邦題は「ジン・ジン」。メンバーは、パート、ロビンソン、ロスのトリオ編成が基本だが、4曲中3曲でカム・トゥ・ジ・エッジのロビン・トンプソンがゲスト参加していて、流れからしてもカム・トゥ・ジ・エッジの派生バンドとして差し支えない感じ。少なくとも、パートとロビンソンはかなり自由に叩きまくり&弾きまくっていて、テーマ・パート以外は自由なインプロを基調にした、セッション色の強いジャズ・ロック調サウンドを展開。パーカスが主導権を取り、エレピもベースもリズムで炸裂するタイプで、基本キープを心掛けつつも結局弾きまくりバトルに参加してしまうベースも含め、荒っぽいようでいてアンサンブルは素直に圧巻だったりする。ブリティッシュ然とした垢抜けなさも捨て難く、適度なラテン色と少々の実験色も交えたサウンドは、B級ジャズ・ロックまたはフュージョン/クロスオーヴァー・プログレ系愛好家はけっこう楽しめると思う。この後、3人ともツトム・ヤマシタのレッド・ブッタ・シアターに参加、パートとロビンソンは70年代末にブランドXで再び活動を共にすることになる。
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ヴィヴィッド盤/韓国プレス(Korea-pressing CD)
(Progressive/Jazz Rock,Crossover / Paper-Sleeve CD(2024 Re-master) / Vivid,Big Pink/Japan,Korea)