UKのエソテリックから、71年のライヴ音源3曲をボーナスで加えての、20年新規リマスター&新装デジパックでの再リシュー。サムライは、ウエブがサード「アイ・スパイダー」リリース後、サードから加入したデイヴ・ローソンを中心にほぼ同じメンバーのまま名前を変えたグループ。本作は、71年にUKグリーンウィッチからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ローソン、トニー・エドワーズ、ジョン・イートン、ケニー・ベヴァーリッジ、レニー・ライト、トニー・ロバーツ、ドン・フェイの7人編成、プロデュースはライト。概ね、ブルースとプログレをサイケで括った、ブリティッシュ的寸止め感満点のB級ジャズ・ロック・サウンドを展開。ウエブに比べてスカっと晴れやかに雲が引いた感じと云うか、薄曇りのアングラ&モワ~っと感を残しつつも、楽曲とアレンジが整理されて適度にキャッチーで聴きやすくなっている印象で、アングラ臭と洗練感が絶妙のマッチングを見せる。ローソンの達者なキーボード群を軸に、ブルージーなギター、ジャジーなヴィブラフォン、モコモコだがキレもあるリズム隊、飛び交うサックス&フルートが一体となって繰り出される演奏は、ブリティッシュ然としたアンバー感も含めともかくもカッコいい。オリジナルLPは高価アイテムとしても知られているが、プレミアム云々を抜きにしても、B級ジャズ・ロック系として十分に楽しめる好盤と思う。本作後グループは解散、ローソンはグリーンスレイドを経てスタックリッジへ、ロバーツは数多のセッションを経てジョン・レンボーン・グループへ。カッコよし!。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Blues /Digi-Pack CD(2020 Re-master) / Esoteric/UK)