ドイツ/EUのMIGミュージック/メイド・イン・ジャーマニーから、見開きデジスリーヴでのリリース。多分初CD化。ヴィジター2035は、73年頃から渡英していたアメリカ人キーボーティストのクレイグ・プレス(ex.マッシヴ・アタック,マイク・オールドフィールド,etc)と、アレンジャー兼キーボーティストのジョン・メイソン(ex.フループ,etc)が、77年にロンソンで新たに結成したグループで、本作は78年にUKアリオラ・ハンザとドイツのハンザ・インターナショナルからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、プレス、レイ・デーフホルツ、ピーター・ストラウド、ナイジェル・ロビンソンの4人編成で、結成時のメンバーだったメイソンはいない。概ね、かなりのバカテク系ジャズ・ロック・プログレというか、シンフォニック色内包のフュージョン・プログレというか、ある意味言葉通りのクロスオーヴァー・サウンドを展開。楽曲はジャズ・ロック基調、アレンジはシンフォニック・プログレ基調という感じだが、随所にフュージョン調のソロの回し合いやプログレ調変拍子が織り交ぜられ、涼やかに流暢な一糸乱れぬまま炸裂するアンサンブルは、ともかくも素直に圧巻で非常にカッコいい。この後、前述のようにマイク・オールドフィールドのバックやサラ・ブライトマン、数多のTV番組サントラ等で名前を見るプレス以外は、あまり知られていないメンバーたちだが、この上等さと上手さはかなりのもので、それなりのスタジオ・ミュージシャン/セッション・マンたちだったのかも知れない。メインストリーム系のキャッチーさも担保された楽曲と、洗練された演奏が見事なマッチングを見せる、わりと文句なしの好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Symphonic,Fusion / Digi-Sleeve CD(2023) / MIG-Music/German,EU)