スペインのピカールから、07年新規リマスターでのリシュー。多分初CD化。スウェガスは、元フルソン・スティルウェル・バンドのニック・ロナイとジョー・スパイビーが中心となって、69年にロンドンで結成されたグループ。本作は、71年にUKトレンドからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのロナイ、クリス・ダウ、ジョン・レッグ、キース・ストラシャン、ロイ・トルーマンの5人に、新たにロン・シリングフォード、スチュワート・ウィルキンソン、マウリース・マッケロイを加えた8人編成、プロデュースはジョン・ウォールズリー。基本的には前作の延長線上にある、ブルースを基調としたブラッド・スウェット&ティアーズ・タイプのブラス・ロック系なのだが、同じトレンド・レーベルのウォーム・ダスト辺りに通じるサイケ色に、曲によってオシビサやアサガイ辺りに通じる少々のアフロ色を加味したような感じで、ブラス隊&リズム隊はジャズ・ロック、ギターとオルガンはブルージー・サイケといった印象。ボーカル入の16ビートの軽快なナンバーが多く、アクィラやヘヴンにも通じる勢いのよいノリのよさと、ブリティッシュ的なくぐもった重さと哀愁が奇妙なマッチングを見せる。全体にわりと盛り上がりっぱなし感十分で、ヒップなB級ブルージー・サイケ・ジャズ・ロック系のアングラ感と、現在のクラブ・ジャズ・シーンでネタにされてもおかしくないグルーヴ感も含め好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Blues,Afro / Jewel-case CD(2007 Re-master) / Picar/Spain)