UKのシーリー・コート・デジタルから、テクスチャー紙見開きデジスリーヴでのリシュー。21年新規リマスター盤、380枚限定プレス、多分初CD化。フラックスは、元モティーフのジョン・グリマルディとデヴィッド・シャックリーが中心となって、72年にハートフォードシャー州オルバンズで結成されたグループで、グリマルディがアージェント加入の為74年に解散するが、結局リアルタイムでの作品リリースはなかった。本作は、73年10月13日にオルバンズのシティ・ホールで行われたライヴ音源を収録した初出発掘ライヴ盤で、メンバーは、グリマルディ、シャックリー、デイヴ・プンション(ex.ベーブ・ルース,etc)、リチャード・ブランシャード(ex.ラス・バラード,etc)、チャーリー・チャンドラー(ex.ライフブルード,etc)の5人編成。ジャズ・ロック基調のハイテンションなセッション感と、プログレ調の畳み掛けるアレンジ、ハード色内包の演奏が交叉する、ハイブリットなゴッタ煮プログレ系サウンドを展開。全体に炸裂感十分で演奏もかなり上手く、せっかちな弾きまくりスタイルのギターと粘っこくで太いベース、時折聞こえる端正なボーカル辺りは、わりと素直にカッコいい。特にベースはモティーフ時代に比べ格段によくなっていて、高速パッセージも熟すキーボードと堅実で安定したドラムがボトムを支え、全員で疾走する圧巻のアンサンブルを堪能出来る。音質は少しこもり気味だが聴くには問題なく、ラストの曲が途中でキレてしまうのは残念だったりするが、バンド感満点で演奏のカッコいいプログレ系として、文句なしの掘出し物的好盤と思う。このテクニカルな炸裂感は、例えばコロシアム・セカンド辺りを彷彿させられた。
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輸入盤/限定380枚プレス
(Progressive/Jazz Rock,Hard,Psyche,Symphonic / Digi-Sleeve CD(2021 Re-master) / Seelie Court Digital/UK)