国内のP・ヴァインから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様で、14年のUKギアボックス・レコード盤2枚組LPのCD化と思われる。ニュークリアスは、イアン・カーがドン・レンデルとの双頭クィンテッドの後に結成したグループで、基本的にはジャズ・シーンに軸足を置いたミュージシャン達が多く参加した。グラハム・コリアー、マイク・ウエストブルック、マイケル・ギブス、キース・ティペット・グループ等のジャズ畑から、ソフト・マシーン、ギルガメッシュ、バタード・オーナメンツ、シャークス、リフ・ラフ、マーク・アーモンド、テンペスト、ブルーフォード、U.K.等々のロック畑まで、数多の関連アーティストを持つビッグ・ネームの1つ。レオン・トーマスはテネシー州出身のジャズ・シンガーで、ファラオ・サンダースとの活動でも知られるスピリチュアル・ジャズ系の大物。ヨーデル唱法を交えたシンギングは、アレアのデメトリオ・ストラトスに大きな影響を与えたであろうと思われる。本作は、タイトル通り70年6月20日のモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでの共演ライヴ音源を収録した発掘音源盤で、メンバーは、トーマス、カー、ブライアン・スミス、カール・ジェンキンス、クリス・スペディング、ジェフ・クライン、ジョン・マーシャルの7人編成、プロデュースはダレル・シェインマン。ニュークリアスはファーストとセカンドの間の時期で、基本的にトーマスの持ち曲を演奏していて、概ねスピリチュアル・ジャズ的サウンドになっているが、全体に非常に雰囲気がよくて素直にカッコいい。特に、ヨーデル含みボーカル、マクラフリン的ギター、くぐもったピアノ&オーボエ、ノリのよいドラム辺りはかなり見事で圧巻。
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P・ヴァイン盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Spiritual Jazz,Jazz Rock,Blues / Paper-Sleeve CD(2016) / P-Vine/Japan)