UKのオグンから、コーティング&3面開きデジスリーヴでのリリース。ルイス・モホロは南アフリカのケープタウン出身のドラマーで、何よりクリス・マクレガーズ・ブラザーフッド・オブ・ブレス(CMBB)、エルトン・ディーンズ・ナインセンス、キース・ティペットズ・アーク等々のメンバーとして知られていると思うが、ソロ活動と平行して、ティペットやディーン関連以外にも、スティーヴ・レイシー、セシル・テイラー等を始めとして幅広い共演活動を行っている。本作は、タイトル通り93年にルイス・モホロズ・ヴィヴァ・ラ・ブラック名義で行われた南アフリカ・ツアーからのライヴ盤で、ケープタウンのジョセフ・ストーン・シアター、ポート・エリザベスのテクニコン・ゴールドフィールズ・オーディオトリウム、ダーバンのプレイハウス・シアター、ヨハネスブルグのマーケット・シアター等での音源を収録。メンバーは、モホロ、ピューレ・フェト、ロベルト・ベッラタッラ、シビ・リペール、クロード・デッパ、ショーン・バージン、トビー・デリアス、ジェイソン・ヤーデのオクテット編成、モホロとデッパの共同プロデュース。ビバップやスウィング・ジャズとフリー・ジャズ、バンツー族の民族音楽クウェラの要素をミックスさせた、南アフリカ独自のジャズ・サウンドを基調に、非常に濃密なアフロ・ジャズを展開していて、ノリのよいギラギラしたリズム・セクションの上で、ブラスやトーキング・ボーカル、会話、口笛等々が飛び交う。全体に、猥雑なサイケ感と濃厚なブラック感が交叉していて、ドラムとピアノの饒舌さも含め、ともかくも素直にカッコいい好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Afro Jazz,Jazz,Blues / Paper-Sleeve CD(1994) / Ogun/UK)