UKのディスカス・ミュージックから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング&3面開き紙ジャケ仕様、インサート入。キース・ティペットはブリストル出身のピアニストで、キース・ティペット・グループを初めとして、センティピード、オヴァリー・ロッジ、キース・ティペットズ・アーク、ドリームタイム、ミュージシャン等々のリーダー・バンドの他、エルトン・ディーンズ・ナインセンス、ハロルド・マクネア、ルイス・モホロ、ドゥドゥ・プクワナ、ヒュー・ホッパー、スタン・トレイシー、キース・クリスマスなどとの数多のセッション、ソロ活動を現在も続けるブリティッシュ・ジャズの孤高のビッグ・ネーム。プログレ系のリスナーには、何よりキング・クリムゾンでの活動で知られていると思う。本作は、80年にオランダのユニヴァース・プロダクションからリリースされた(おそらく)ソロ名義セカンド・アルバムで、全編79年4月のオランダ・ツアーでのティペットのピアノ(1~8曲目)またはチター(9曲目)による即興ソロ・パフォーマンス、プロデュースはロブ・ゼーテマン。4曲目のラストでプリペアドした以外は、普通にグランド・ピアノを弾いていて、ミニマリスティックな実験色と美しい情感が交叉する、ちょっと圧巻の演奏を堪能出来る。高速パッセージの反復による昂揚感、たゆたうようなゆったりしたパッセージの浮遊感等が、土砂降りや霧雨、それぞれの雨乞いイメージに対応するのかも知れず、タペストリー的に折り重なってある種のスピリチュアル感に収束。ともかくも圧倒的な好盤と思う。素晴らしい&合掌!。
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輸入盤/限定プレス
(Progressive/Jazz,Experimental,Minimal,Drone / Paper-Sleeve CD(2019) / Discus Music/UK)