UKのジャズ・イン・ブリテンから、デジパックでのリリース。LTD.500プレス盤。イアン・カーはスコットランドのダンフリーズ出身のトランペッターで、ニュークリアス、スポンティニアス・ミュージック・アンサンブル、センティピード、キティナス・アンサンブルの他、ドン・レンデルとのクィンテットやマイケル・ガリック、マイク・ギブスとの活動等々で知られるビッグ・ネーム。本作は、70年10月26日のスタジオ・ライヴを収録した発掘音源盤で、メンバーは、カー、ハリー・ベケット、ブライアン・スミス、トニー・ロバーツ、カール・ジェンキンス、クリス・スペディング、ロン・マシューソン、ジェフ・クライン、ジョン・マーシャル、クリス・カラン、キース・ウインターの11人編成、プロデュースはマット・パーカー。「ソーラー・セッション」のタイトル通り、全曲がこの後ニュークリアスの「ソーラー・プレクサス」に収録される原曲的演奏で、メンバーも同時期のニュークリアスとほぼと同じであることから、おそらく「ソーラー・プレクサス」の為のセッションと思われ、本作名義のイアン・カー・ダブル・クィンテットというユニットが、どの程度の実態を持って活動していたのかは不明。概ね、ジャズ・ロックとしてはジャズ寄りで、ジャズとしては中途半端にロック調という、煮え切らなさ十分の味わいは、エレクトリック・マイルスの影響を咀嚼する試みの途上という印象。そこに妙なスタイリッシュさのプログレ感と実験色が加味された、この時期のニュークリアスの特徴もよく顕われていて、わりと面白く楽しめるセッション音源と思う。
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輸入盤/限定500枚プレス
(Progressive/Jazz,Jazz Rock,Blues / Digi-Pack CD(2021) / Jazz In Britain/UK)