UKのミスター・ボンゴから、21年新規リマスター&3面開きデジスリーヴでのリシュー。イアン・カーはスコットランドのダンフリーズ出身のトランペッターで、ニュークリアス、スポンティニアス・ミュージック・アンサンブル、センティピード、キティナス・アンサンブルの他、ドン・レンデルとのクィンテットやマイケル・ガリック、マイク・ギブスとの活動等々で知られるビッグ・ネーム。本作は、72年にUKヴァーティゴからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムだが、実質ニュークリアスのフォース・アルバムといっても差し支えないかも知れない。メンバーは、カー、ブライアン・スミス、アラン・ホールズワース、ロイ・バビントン、クライヴ・サッカー、デイヴ・マクレアの6人編成を基本に、曲によってゴードン・ベック、トレヴァー・トムキンスが適時ゲスト参加、プロデュースはジョン・ハイズマン。基本的には、ニュークリアスのサード「ソーラー・プレクサス」と同傾向というか、ミニマリスティックなベースのリフ&フレーズを基調に、ドラムが適時チャチャを入れて変化を付けるワン・コード空間へ、パーカス、エレピ、ギター、管楽器がテーマを交えながら切り込んでくるタイプ。バビントンの粘っこいグルーヴのベースと、ホールズワースの特徴的なギター、トムキンスの饒舌なパーカス群が独特のうねりの妙を生んでいて、マクレアとベックのエレピのキレも上々。インプロの盛り上がりが素直にカッコいい、重厚で濃密な好盤と思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Jazz,Blues / Digi-Sleeve CD(2021 Re-master) / Mr Bongo/UK)