UKのブリティッシュ・プログレッシヴ・ジャズから、22年レストア&見開きデジズリーヴでのリリース。グラハム・コリアーはノーサンバーランド州タインマス出身のベーシスト兼コンポーザーで、軍楽隊を経てボストンのバークリー音楽大学に入学、63年にイギリス人初の同校卒業生となって帰国、以後はセプテット、セクステット、ミュージック等々、自身のグループを率いて活動したブリティッシュ・ジャズのビッグ・ネーム。本作は、タイトル通り68年12月6日にハンブルクのグリューンスパン・クラブ(表スリーヴの建物)で行われたライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、おそらく初出未発表音源。メンバーは、ベース、作曲のコリアーを軸に、ハリー(ハロルド)・ベケット、テッド・カーソン、ニック・エヴァンス、ジョン・マムフォード、トニー・ロバーツ(ex.ジョン・レンボーン・グループ,etc)、スタン・サルツマン、カール・ジェンキンス(ex.ニュークリアス,ソフト・マシーン,etc)、ピエール・カヴァリ(ex.ヴォルフガング・ダウナー・クィンテット,etc)、ジョン・マーシャル(ex.ニュークリアス,ソフト・マシーン,etc)の10人編成、プロデュースは音源のレストアを手掛けたマット・パーカー。スポット参戦的カーソンとカヴァリ以外は、コリアーのセプテットやセクステットではわりとお馴染みのメンバー達で、カーソンとカヴァリも違和感なく溶け込んだ安定のアンサンブル。ユーロ・ジャズ的夕暮れ感とエレガントなメロディアスさが担保された楽曲は、67年「ディープ・ダーク・ブルー・センター」と69年「ダウン・アナザー・ロード」に近からず遠からずで、結局その2つを繋ぐような印象。この線としては普通に上等な好ライヴ盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz,Jazz Rock / Digi-Sleeve CD(2022 Restore) / British Progressive Jazz/UK)