UKのブリティッシュ・プログレッシヴ・ジャズから、22年リマスター&3面開きデジパックでのリリース。エルトン・ディーンはロンドン出身のサックス奏者兼キーボーティスト、スティーヴ・ミラー(フィル・ミラーの実兄)はハートフォードシャー州バーネット出身のキーボーティスト、ピップ・パイルはハートフォードシャー州ソーブリッジワース出身のドラマーで、各々ナインセンス、キース・ティペット・グループ(KTG)、ソフト・マシーン、デリヴァリー、キャラヴァン、ゴング、ハットフィールド・アンド・ザ・ノース、ナショナル・ヘルス等々での活動で知られる、ブリティッシュ・ジャズ/カンタベリー系のビッグ・ネーム。本作は、76年12月にパイルの地元ソーブリッジワースで行われたプライヴェート・セッションを収録したライヴ盤で、初出発掘音源。メンバーは、ディーン、ミラー、パイルのトリオ編成、プロデュースはマット・パーカー(リマスタリングを担当したブリティッシュ・プログレッシヴ・ジャズのエンジニア)。サックス、ピアノ、ドラムによるシンプルなスタイルで、カンタベリー感を内包したテーマやフレーズを基調に、インプロヴィゼイションを軸とした演奏を展開。時折フリー・ジャズ的なハミ出しも見せるが、全体としてはわりとオーソードックスなモダン・ジャズ調という印象で、激し過ぎずクール過ぎずでいい塩梅の耳触りの柔らかさを担保。若干でも観客がいたのかどうかは判らないが、レコーディング・スタジオのような設備の整った環境と思われ、驚くほどバランスがよくクリアで美しい音質は流していて心地好い。それ程派手ではないが、ブリティッシュ・ジャズ/カンタベリー系愛好家なら楽しめるのではと思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz,Free Jazz,Canterbury / Digi-Pack CD(2022 Re-master) / British Progressive Jazz/UK)