UKのブリティッシュ・プログレッシヴ・ジャズから、22年リマスター&3面開きデジパックでのリリース。エルトン・ディーンはロンドン出身のサックス奏者兼キーボーティストで、プログレ系リスナーには、何よりキース・ティペット・グループ(KTG)、ソフト・マシーン等での活動で知られていると思う。本作は、タイトル通り79年2月25日にミラノのクリスタッロ劇場で行われたエルトン・ディーン・クァルテット名義のライヴ盤で、初出発掘音源。メンバーは、ディーン、キース・ティペット、ハリー・ミラー、ルイス・モホロの4人編成で、プロデュースはマット・パーカー(リマスタリングを担当したブリティッシュ・プログレッシヴ・ジャズのエンジニア)。79年当時新曲だったと思われる、ハイテンションなフリー・ジャズ調の1曲目と、ナインセンス時代からの代表曲「セヴン・フォー・リー(5曲目)」の他、79年「ソフト・ヒープ」からの2曲目、77年クァルテット名義ファースト「ゼイ・オール・ビー・オン~」からの3曲目、77年「エル・スキッド」からの4曲目などわりと面白いセレクトで、各アルバムとはそこそこヴァージョンを異にする、かなりインプロヴィセイションを主体とした演奏で展開。特に、澄んだ美しい音色でハミ出しまくるピアノと、シンバル多用の鋭角なドラムは圧巻で、流暢な吹きまくり感のサックス、ノリのよいダブル・ベースの炸裂も上々。全員、KTGやナインセンスからのお馴染みのメンバー達で、楽曲は明らかにジャズ調ながら全体のロック的バンド感が素直にカッコよく、この線としてはわりと文句なしの好ライヴ盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz,Free Jazz / Digi-Pack CD(2022 Re-master) / British Progressive Jazz/UK)