イタリアのRCA/BMGから、リマスターでのリシュー。ペリジェオは、元モダン・アート・トリオのジョヴァンニ・トマーゾとブルーノ・ビリアーコ、元レ・マドリのトニー・シドニーとフランコ・デ・アンドレアといった、すでにジャズ畑で活動していたメンバー達によって71年にローマで結成されたグループ。特に初期4作品では、地中海音楽色、ECM色、ソフト・マシーン色が交叉する独特なジャズ・ロックを展開した特異なバンドだった。本作は、73年にイタリアRCAからリリースされたセカンド・アルバムで、企画番号は89年初CD化盤と同じだがおそらく02年以降の再プレス盤。確か邦題は「感涙のブルース」。メンバーは、トマーゾ、シドニー、デ・アンドレア、ビリアーコ、クラウディオ・ファソーリの5人編成で、プロデュースはジャンニ・グランディス。イタリアにあってはわりと珍しい、ブルージーなジャズ・ロックというかフュージョン・プログレというか、例えばリターン・トゥ・フォーエヴァーやマハヴィシュヌ・オーケストラをもっとロック寄りにしてイモっぽくしたような、または中期ソフト・マシーンに地中海音楽色を加味させて重たくしたような印象。高速バカテク系ではなく派手ではないが、全員演奏は上手くどっしりとしたヘヴィネスがあって、全体にわりと鬼気迫るスリリングさを放つ。ともかくも、マイナー調のインプロでギターを軸にヘヴィに盛り上がる様は素直にカッコよく、ECM系にも通じるある種の透明感と繊細さが、サイケ色が担保されたロック調の演奏と見事なマッチングを見せる。インスト中心のジャズ・ロック・プログレ系愛好家ならわりと問題なく楽しめるだろう、かなりの好盤と思う。カッコよし!。EUプレス盤
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Mediterranean,Fusion,Psyche / Jewel-case CD(1989/2002) / RCA/BMG/Italy)