イタリアのヴィニール・マジックから、96年新規リマスターでのリシュー。ニュー・トロルスはジェノヴァ出身のグループで、ヴィットリオ・デ・スカルツィやニコ・ディ・パーロが中心となって66年に結成されている。イタリアン・ロック最古参のバンドの1つで、PFMやアレア、バンコ、オザンナ、フォルムラ・トレ等と共に、日本でもよく知られるイタリアン・ロックのビッグ・ネーム。本作は、74年にイタリアのマグマからリリースされたセヴンス・アルバムで、74年春に地元ジェノヴァのアルキオーネ・シアターでのライヴ音源を収録したライヴ盤、邦題は「テンピ・ディスパリ」。メンバーは、デ・スカルツィ、ジョルジオ・ダダモ、レナート・ロセット、ジョルジオ・バイオッコ、トゥリオ・デピスコーポの5人編成。「UTアトミック・システム」に続くデ・スカルツィのニュー・トロルス第2弾で、スタジオ盤とは全く被らない本作のみの内容ということもあって、通算セヴンス・アルバムとしてカウントする。炸裂する長尺ジャス・ロック・インプロ・ナンバー2曲で、およそ文句なしにカッコいいというか、アンサンブルの濃密さとハマりのよさではトロルスの全アルバム中もしかして一番かも知れない。何故か巷では、2曲目の前半に出て来る「コンチェルト・グロッソ」のアダージョの部分を最大の聴きどころとする向きが多いが、インプロの流れの中での結果としてのワンシーンでしかなく、その部分だけを目当てに聴くのはナンセンスというかおそらくファン・サービスだったという感じ。ワン・コードで盛り上がるブルージーなジャズ・ロック・インプロとして、ともかくも重厚で炸裂感十分の好ライヴ盤と思う。素晴らしい!。TESオビ・解説付/人脈図付
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(Progressive/Jazz Rock,Bluse / Jewel-case CD(1996 Re-master) / Vinyl Magic/Italy)