イタリアのエンドレス・シーズン／ピック・アップ・レコードから、デジパックでのリリース。エンドレス・シーズンはヴィチェンツァ近郊のバッサーノ・デル・グラッパ出身のグループで、マッド・フェラッツのパオロ＆マルコ・ブサット兄弟と、ヒューマン・プルーフのロレンツォ・ディ・プリマが中心となって14年に結成されている。本作は、22年にプライヴェート・プレスの自主制作盤としてリリースされたセカンド・アルバムで、ピック・アップ・レコードのデストリビューション。メンバーは、前作からのパオロ・ブサット、ディ・プリマの2人に、フランチェスコ・ポローン、ルカ・アルディーニ、アンドレア・チェッケットの5人編成で、パオロとチェッケットはマッド・フェラッツと並行活動。概ね、前作の延長線上にあるバカテク・ジャズ・ロック・インスト方面変わらずで、非常にテクニカルな変拍子やポリリズムがビシバシとハマる、クールで小気味よいアンサンブルを展開。クロスオーヴァー調のジャジーな楽曲、プログレ調の凝ったアレンジ、ロック調のノリのよい演奏のマッチングは相変わらず見事で、エレガントなコード感や茶目っ気を交えたオシャレなセンスは、カンタベリー色も内包している印象。半数以上が新メンバーだが、濃密なバンド感は全く担保されていて、炸裂感十分のバカテクな演奏は素直にカッコよく、洗練されたジャズ・ロック感と地中海音楽的陽光感がいい塩梅で交叉。この線としては、演奏も楽曲も両方楽しめる大好盤と思う。カッコよし！。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Crossover,Canterbury / Digi-Pack CD(2022) / Endless Season/Pickup/Italy)
