USAのコルラド・ルスティーチ・レーベルから、デジパックでのリリース。国内のマーキー/ベルアンティークが輸入盤にオビ・解説を付けた国内流通盤。コルラド・ルスティーチはナポリ出身のギタリストで、オザンナのダニーロ・ルスティーチの実弟。何より、チェルヴェッロとノヴァでの活動で知られていると思う。本作は、16年にリリースされたソロ名義サード・アルバムで、スタジオ盤としては06年の前作「デコンストラクション・オブ・ア・ポスト・モダン・ミュージシャン」から10年振りの作品。邦題は「アーハム」。1曲でアンドリュー・ストロングのボーカルが入る以外は、作曲、アレンジ、パフォーマンス、プロデュースをルスティーチが1人で担当していて、『ギターのみのサウンド・クリエイトで、シンセ、サンプラー、エレクトロニクス・インストゥルメンツは使っていない』旨のクレジットがある。リズム・トラック以外は、白玉のストリングスやシンセっぽい音も全てギターで作ったということらしいが、コンピューター・エフェクトによるサウンド加工が進化した現在では、それ自体はそれ程驚くことではないかも知れない。概ね、洗練感十分のギター・フュージョン的サウンドを展開していて、ブルージーな泣きが意外にハマっている2,7曲目辺りも含め、ホールズワース調を基調に時折ベック調やマクラフリン調も交えたバカテク・ギターを堪能出来る。基本的にはインストで、少しアラビック色のあるわりと独特の情感と、バカテク系ど真ん中的な速弾きが微妙なバランスで同居するルスティーチのギターは面白く、流していても心地好い好盤と思う。
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マーキー盤
(Progressive/Fusion,Jazz Rock / Digi-Pack CD(2016) / Belle Antique,Corrado Rustici/Japan,USA)