国内のソニーから、73年のシングル・ヴァージョン2曲をボーナスで加えての、Blu-specCD2&19年新規リマスター、限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様、オリジナル・インナーバッグ&ピストル型カード入、ライナーは祖父尼淳、歌詞・対訳付、『プログレッシヴ・ロック・ペーパー・スリーヴ・コレクション Vol.1/イタリアン・ロック』シリーズ。アレアはミラノ出身のグループで、デメトリオ・ストラトスやパトリツィオ・ファリセッリが中心となって72年に結成されている。ギリシア人であるデメトリオのバルカン地方の伝統歌唱スタイルを取り入れた独特のボーカルと、世界でもトップクラスであろう尋常ならざるバカテクな演奏が錯綜する、イタリアン・プログレ屈指の変態感を放つ唯一無比で希有なビッグ・ネーム。本作は、73年にイタリアのクランプスからリリースされたファースト・アルバムで、邦題は「自由への叫び」。メンバーは、デメトリオ、ファリセッリ、パオロ・トファーニ、ジュリオ・カピオッツォ、パトリック・ジョヴァス、エデュアルド・ブスネッロの6人編成。アヴァンギャルド色があまり強くなく、素直にカッコいいジャス・ロック・ナンバーが多いこともあってか、サードと共に最も人気のある1枚で、ともかくもバカテクが炸裂する野太い演奏を堪能出来る。実験色の強いセカンドとセクス以外は、基本的には同傾向の変態ジャズ・ロック方面で、バルカン&地中海音楽色の強い独特のリフ、フレーズ、メロディを、非常に緻密なバカテク・アンサンブルで展開。特に本作ではロック的ノリのよさとルーズさ、アラビック色の強さが感じられ、その辺りが他のアルバムと少し違っているとも云えるが、次から次へと飛び出してきて畳み掛ける様は圧巻で、何はともあれスカっとカッコいい文句なしの好盤と思う。本作後、ブスネッロとフランス人ベーシストのジョヴァスが脱退、ジョヴァスはPFMに加入。カッコよし!。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
国内盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)/限定プレス
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Mediterranean / Paper-Sleeve Blu-spec CD2(2019 Re-master) / Sony Music/Japan)