ドイツのMIG/メイド・イン・ジャーマニーから、23年新規リマスターでのリリース。ゼブラは、元イフのデイヴ・クインシーとテリー・スミスが、元オシビサのラフティ・アマオや元ラヴ・アフェアのガス・イードン等と73年に新たにロンドンで結成したグループ。本作は、サブ・タイトル通り75年10月20日ブレーメンのポスタウラでのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、ラジオ・ブレーメン放送用音源。メンバーは、クインシー、アマオ、トミー・アイアー(ex.リフ・ラフ,マーク・アーモンド,etc)、アラン・マーシャル(ex.ワン,etc)、スティーヴ・バード、ジョン・マッコイ(ex.トラムライン,ギラン)、ライアム・ジェノキー(ex.スティーライ・スパン,カーティス・マルドゥーン,etc)の7人編成。74年ファースト「ゼブラ」、75年セカンド「パニック」、75年オクラ入サード「ロスト・ワールド(テイク・イット・オア・リーヴ・イット)」から、まんべんなく各2~3曲づつのセレクトで、概ねスタジオ盤に準じたアレンジを踏襲しつつも、曲によってはインプロも交えてけっこうな盛り上がりを見せる。結果としてこの後すぐに解散してしまうが、ファンク色とアフロ色が増していた時期で、バンド感十分の炸裂アンサンブルは素直にカッコよく、イフとリフ・ラフとオシビサをゴタ混ぜにしたような非常にノリのよい演奏を堪能出来る。ともかくも、エレピとリズム隊を軸としたリズム・セクションが安定して厚く、ブルージーなギターやブラス隊のハマりも上々で、この線としてはわりと文句なしの好ライヴ盤と思う。ラジオ放送用なので、音質・バランスともに申し分ない。オーストリア・プレス盤
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Blues / Jewel-case CD(2023 Re-master) / MIG/German,Austria)