韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、17年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、オビ付。リフ・ラフは、マーク・アーモンド在籍中のトミー・アイアーとロジャー・サットンが、ロッド・クームズ(ex.トライフル,ジューシー・ルーシー,ストローブス,etc)等と共に別ユニットとして結成したストラビスムスを母体としている。マーク・アーモンドでの活動が多忙で一旦頓挫するが、73年にマーク・アーモンドを脱退した2人は、グループ名を新たにリフ・ラフとして活動を開始した。本作は、74年にUKのRCAからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのアイアー、サットン、ピート・カートリー、アウレオ・デ・スーザの4人に、新たにボブ・ビードル、スティーヴ・グレゴリーを加えた6人編成が基本で、曲によってジョー・オドンネル、ジョ・ニューマンが適時ゲスト参加、ケン・バージェスとバンドの共同プロデュース。前作をさらに深化させた感じの、文句なしのジャズ・ロック・プログレを展開していて、サウンドの路線や印象はほとんど同傾向だが、管楽器が加わったこともあって、アンサンブルに濃密さが増してより豊かになっている印象。ブルースを基調としたメロディアスな楽曲、くぐもったジャジーな雰囲気とプログレ的アレンジ、インプロの盛り上がりのドラマティックさや、バンド感満点のグルーヴ感のある演奏は、ともかくも上等で素直にカッコいい。ゲストの女性スキャット・ボーカルとヴィオラも的確にハマっていて、楽曲、アレンジ、演奏の三拍子揃った大好盤と思う。本作でバンドは解散、サットンはニュークリアス、アイアーはゼブラへ。
輸入盤
(Progressive/Blues,Jazz Rock / Paper-Sleeve CD(2017 Re-master) / Big Pink/Korea)