韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、16年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、オビ付。リフ・ラフは、マーク・アーモンド在籍中のトミー・アイアーとロジャー・サットンが、ロッド・クームズ(ex.トライフル,ジューシー・ルーシー,ストローブス,etc)等と共に別ユニットとして結成したストラビスムスを母体としている。マーク・アーモンドでの活動が多忙で一旦頓挫するが、73年にマーク・アーモンドを脱退した2人は、グループ名を新たにリフ・ラフとして活動を開始した。本作は、73年にUKのRCAビクターからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、アイアー、サットン、ピーター・カートリー、アウレオ・デ・ソウザの4人編成を基本に、曲によってボブ・ビードルがゲスト参加、エンジニアはトム・ニューマン、リミックス・エンジニアはエディ・オフォード。概ね、ブルースを基調としたジャズ・ロック系と呼べるサウンドを展開していて、フェンダー・ローズ、ピアノ、フルート、アコースティック&12弦ギター、ジェントリーなボーカルの湿ったくぐもり感と、ベース、エレキ・ギター、オルガン、ドラムのタメの効いた粘っこいグルーヴ感が、非常に見事なマッチングを見せる。ジャジーで豊かな情感の楽曲とメロディ、無駄のない的を射たプログレ的アレンジ、心地好い流れの上等な演奏が、インプロでのスリリングな盛り上がりに収束。マーク・アーモンドやハミングバード辺りがストライクなブリティッシュ・ロック愛好家なら、まずもって楽しめるだろうカッコいい好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Blues,Jazz Rock / Paper-Sleeve CD(2016 Re-master) / Big Pink/Korea)