UKのMLP(メジャー・リーグ・プロダクション)から、2枚組でのリリース。ニュークリアスは、イアン・カーがドン・レンデルとの双頭クィンテッドの後に結成したグループで、基本的にはジャズ・シーンに軸足を置いたミュージシャン達が多く参加した。グラハム・コリアー、マイク・ウエストブルック、マイケル・ギブス、キース・ティペット・グループ等のジャズ畑から、ソフト・マシーン、ギルガメッシュ、バタード・オーナメンツ、シャークス、リフ・ラフ、マーク・アーモンド、テンペスト、ブルーフォード、U.K.等々のロック畑まで、数多の関連アーティストを持つビッグ・ネームの1つ。本作は、タイトル通りニュークリアスの76年のUKツアーから、2月18日レイチェスターのロウボロー大学で行われたライヴ音源を収録したもので、初出発掘ライヴ盤。メンバーは、エイス「スネイクヒップス・エトセトラ」と同じ、イアン・カー、ボブ・バートレス、ジェフ・キャッスル、ケン・ショウ、ロジャー・サットン、ロジャー・セラーズの6人編成。全曲「アンダー・ザ・サン」、「スネイクヒップス・エトセトラ」、「アレイ・キャット」からのナンバーで、ユーロ・ジャズ色とブルージーなファンク色が絶妙にマッチングした、インプロ中心のジャズ・ロックを展開。サットンのウネウネとドライヴするベースが演奏の要という印象で、セラーズのドラムと共に非常に心地好い横ユレのグルーヴを生み出していて、切れ味のよいショウのギターのカッティングや、コロコロしたキャッスルのエレピの絡みも抜群。ブルージー&ヒップなジャズ・ロックとして、素直にカッコいい好ライヴ盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Blues,Funk / Jewel-case 2CD (2006) / MLP/UK)