UKのポリドール/ユニバーサルから、本作レコーディング時の未発表アウトテイク音源1曲をボーナスで加えての、03年新規リマスターでのリシュー。ジャック・ブルースはスコットランドのビショップブリッグス出身のベーシスト兼シンガーで、グラハム・ボンド・オーガニゼーション(GBO)、クリーム、トニー・ウィリアムス・ライフタイム、ウエスト・ブルース・レイング、ソフト・マシーン等々の他、ビリー・コブハムとのジャック・ブルース&フレンズやソロなど、14年に他界するまで幅広く活動したビック・ネーム。本作は、70年にUKポリドールからリリースされたソロ名義セカンド・アルバムだが、クリームの解散決定直後の68年8月にレコーディングされたマテリアルで、ファースト「ソング・フォー・ア・テイラー」よりも前。メンバーは、ブルース、ジョン・マクラフリン、ディック・ヘクトール・スミス、ジョン・ハイズマンの4人編成、全員元GBOで、この後ヘクトール・スミスとハイズマンはコロシアム結成、ブルースとマクラフリンはトニー・ウィリアムス・ライフタイムで共演という流れ。概ね、ビ・バップ色の強いフリー・ジャズ的サウンドというか、全体にバンド感十分のセッション的演奏を展開していて、ロックのノリのジャズといった印象。ブルースは全編に渡ってアップライト・ベースで炸裂していて、負けじと叩きまくるハイズマンのドラムとのリズム隊の饒舌さは圧巻。そこにギターとサックスがテーマも交えて適時切り込んでくるスタイルで、ブルースのランニング・ベースを核に濃密な盛り上がりを見せる。ロックの耳に心地好いジャズとして素直にカッコいい好盤と思う。
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(Progressive/Free Jazz,Jazz Rock / Jewel-case CD(2003 Re-master) / Polydor/UK)