UKのエソテリックから、70年のアルバム未収シングル両面3曲をボーナスを加えての(UKキャッスル盤と同じ)、09年新規リマスターでのリシュー。デモン・ファズは、渡英していた南・西アフリカ出自の黒人ミュージシャン達が結成したグループで、本作は70年にUKドーンからリリースされた唯一のアルバム。メンバーはセルウィン・スモーキー・アダムス、ロイ・ローデン、ラファエル・ジョセフ、クラレンス・ブルームズ・クロスダーレ、パディ・コリア、スリーピィ・ジャック・ジョセフ、スティーヴン・ジョンの7人編成で、プロデュースはバリー・マーレイ。例えばオシビサやノアール、アサガイ辺りと共に、いわゆるブリティッシュ・アフロ・ジャズ・ロックを代表するグループの1つといってよいと思うが、ソウル色とブルース色が強くノリはかなり重い印象。重たいわりにはそれなりにグルーヴィーで、この粘っこい重さはブリティッシュ的というよりはアフロ・ジャズ・ロック的ということなのかも知れない。全体にゴツゴツとした骨太な感じで、ミュディアム・テンポのズッシリしたナンバーが多く、ブルージーでギラギラしたギター、ジャジーで太いブラス、グルーヴィなオルガン、クッキリしたソウルフルなボーカル、ドーンと重たいリズム隊による演奏はわりと素直にカッコいい。ブルースを基調とした楽曲も悪くなく、アフロの臭みが効いたけっこうな好盤で、このギラギラしたある種の下品さは、ハード&ブルース・ロック愛好家にもウケるかもしれない。
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(Progressive/Afro Jazz Rock,Blues,Funk / Jewel-case CD(2009 Re-master) / Esoteric/UK)