UKのエソテリック・レコーディングスから、69年4月の本作レコーディング・セッションでの未発表アウトテイク1曲(ディスク1/6曲目)と、70年USAダンヒル/ABC盤「ザ・グラス・イズ・グリーナー」全8曲(ディスク2)の計9曲をボーナスで加えての、17年新規24ビット・リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあって非常によい。コロシアムは、元ニュー・ジャズ・オ-ケストラ、グラハム・ボンド・オーガニゼイションのジョン・ハイズマン、ディック・ヘクトール・スミス、トニー・リーヴスが中心となって、68年にロンドンで新たに結成されたグループで、この後テンペスト、モーグル・スラッシュ、コロシアムII、グリーンスレイド等の派生バンドを生んだ、ブルース系ブリティッシュ・ジャズ・ロックのビッグ・ネーム。本作は、69年にUKヴァーティゴからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作と同じハイズマン、ヘクトール・スミス、リーヴス、デイヴ・グリーンスレイド、ジェームス・リザーランドの5人編成、リーヴスとゲリー・ブロンの共同プロデュース、スリーヴ・デザインはキーフ。概ね、前作の延長線上にあるクリームのジャズ・ロック的展開路線で、モンド系のグルーヴ感とキャッチーさ、アート・ロック的サイケ感も変わらずだが、5曲目の長尺組曲を始めとして全体にアレンジのプログレ度が増している印象。B級ハード調の1曲目やモーグル・スラッシュでリメイクする2曲目など、リザーランド色の強いナンバーも素直にカッコよく、ファーストに劣らずの文句なしの好盤と思う。ボーナスは、ディスク1/6曲目はけっこうな佳曲、「ザ・グラス・イズ・グリーナー」の3曲目以外のギター&ボーカルはデイヴ(クレム)・クレムソン(ex.ベーカルー,ハンブル・パイ,etc)で、こちらもも素直にカッコいい。本作後、リザーランドとリーヴスは脱退、リザーランドはジョン・ウェットン等と共にモーグル・スラッシュを結成、エドワーズ・ハンドにも参加、リーヴスはウッズ・バンド等を経てグリーンスレイドと共にグリーンスレイドを結成、さらにカーブド・エアへ。
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輸入盤
(Progressive/Blues,Jazz Rock,Psyche / Jewel-case 2CD(2017 24bit Re-master) / Esoteric/UK)