UKのエソテリック・レコーディングスから、68年11月の本作レコーディング・セッションでの未発表アウトテイクやデモ等3曲をボーナスで加えての、17年新規24ビット・リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあって非常によい。コロシアムは、元ニュー・ジャズ・オ-ケストラ、グラハム・ボンド・オーガニゼイションのジョン・ハイズマン、ディック・ヘクトール・スミス、トニー・リーヴスが中心となって、68年にロンドンで新たに結成されたグループで、この後テンペスト、モーグル・スラッシュ、コロシアムII、グリーンスレイド等の派生バンドを生んだ、ブルース系ブリティッシュ・ジャズ・ロックのビッグ・ネーム。本作は、69年にUKフォンタナからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ハイズマン、ヘクトール・スミス、リーヴス、ジェームス・リザーランド、デイヴ・グリーンスレイドの5人編成、リーヴスとゲリー・ブロンの共同プロデュース。例えば、クリームがサイケ&ハード・ロック路線で展開したブルージーなインプロヴィゼイションを、よりジャズ寄りの手法で展開したサウンドというか、かなりのバカテクさとモンド系のグルーヴ感が同居する演奏と、ブルージー&ジャジーな楽曲が見事なマッチングを見せる。楽曲でキャッチーさを担保しつつも、各々が細部でチョコチョコと変テコなことをやっていて、その意味ではサイケ感も十分。ハイズマンの手数王的ドラムはすでに圧巻だが、リーヴスのベースとグリーンスレイドのオルガンもけっこう変態振りを発揮していて、切り込み型のギターと2本吹きサックスの王道感とのバランスも絶妙。ともかくも申し分のないカッコよさを放つ好盤と思う。また、素直にカッコいい9曲目を始めとして、ボーナス・トラックも素直に楽しめる。
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輸入盤
(Progressive/Blues,Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2017 24bit Re-master) / Esoteric/UK)