ドイツ/UKのレパートリー・レコードから、24年新規リマスター&デジパックでのリリース。ブライアン・オーガーはロンドン出身のキーボーティストで、65年のスティームパケットを経て67年にザ・トリニティを結成、スウィンギング・ロンドン・シーンを代表するオルガニストとして名を馳せた。ブライアン・オーガーズ・オブリヴィオン・エクスプレスは、ザ・トリニティー解散直後の70年にオーガーが新たに結成したグループで、断続的ながらもオーガーの主軸バンドとして近年まで活動を続けたビッグ・ネーム。本作は、タイトル通り70年10月17日にスイスのモントレーのカジノ・クルザールで行われたライヴ音源を収録した初出発掘ライヴ盤で、アーカイブ・テープを基にしたリマスター・モノラル音源。メンバーは、オーガー、ジム・ミューレン(ex.ピート・ブラウン&ピブロクトゥ!,ココモ,etc)、バリー・ディーン、キース・ベイリー(ex.クリス・マクレガーズ・ブラザーフッド・オブ・ブレス,ウォーム・ダスト,etc)の4人編成で、『スーパー・ポップ』コンサート企画のジンジャー・ベイカーズ・エア・フォースとの対バン形式ライヴだったらしい。ザ・トリニティーの70年フォース「ビフォア」からの曲と、71年にリリースされることになるオブリヴィオン・エクスプレスのファースト「オブリヴィオン・エクスプレス」からの曲が半々という感じの構成で、わりと勢い十分のブルース基調ジャズ・ロック・サウンドを展開。全員弾きまくり&叩きまくりで炸裂していて、ガンガンに盛り上がるハイテンションなアンサンブルは素直にカッコよく、ともかくも濃密な盛り上がりを堪能できる好ライヴ盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Blues,Crossover / Digi-Pack CD(2024 Re-master) / Repertoire UK/German,UK)