ドイツのレパートリーから、10年新規リマスターでのリシュー。CD盤としては多分初のスワイラル・ヴァーティゴ・マーク入スリーヴ。音質がクリアで迫力もあって非常に素晴らしく、おそらく今までのリシュー盤の中で一番音質がよいと思う。本作は、70年にUKヴァーティゴからリリースされたアフィニティ唯一のアルバムで、メンバーは、リンダ・ホイール、リントン・ネイフ、マイク・ジョップ、モ・フォスター、グラント・サーペルの5人編成、ブラス&ストリングス・アレンジはジョン・ポール・ジョーンズ(ex.レッド・ツェッペリン)とクリス・ヒューズ、プロデュースはジョン・アンソニー、スリーヴ・デザインはキーフ。キーフのスリーヴ&スワイラル・ヴァーティゴ盤の中では、コレクターズ・アイテムとして最も人気のある作品の1つで、いまさら説明するまでもない著名な1枚と思うが、中身も伴うプレミア盤というか、ブリティッシュ然としたアンバー感とカッコいい演奏が見事なマッチングを見せる、わりと文句なしのジャズ・ロック系サウンドを展開。ともかくもいい塩梅にブルージー&ジャジーで、イモっぽさを残しつつも全体にオシャレ感があって、ジャジー・ブリティッシュ方面のかなりの好サンプルという印象。おそらくリンダを売り出すための企画バンド的性格もあって、多くの曲はカヴァーなのだが、わかりやすいキャッチーさはそのままにわりと小憎らしいアレンジで纏めていて、太いグルーヴ感があってノリもよい。インプロも交えてジャジーに盛り上がる演奏は素直にカッコよく、キーフの素敵なスリーヴも含め、ブリティッシュ ・ロック愛好家ならまずもって楽しめる好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Blues / Jewel-case CD(2010 Re-master) / Repertoire/German)