UKのプロッグ・テンプルから、14年新規リマスターでのリシュー。アサガイは、南アフリカ出身のドゥドゥ・プクワナ、モンゲジ・フェザ、ルイス・モホロ等、クリス・マクレガーズ・ブラザーフッド・オブ・ブレス(CMBB)のメンバー達がサイド・ユニット的に結成したグループで、本作は71年にUKヴァーティゴからリリースされたファースト・アルバム。メンバーは、プクワナ、フェザ、モホロ、ビゾ・ムンギカナ、フレッド・コーカー、チャールズ・オノノボの6人編成で、プロデュースはデイヴ・ワトソン。南アフリカ、ナイジェリア、ガーナ等の混成バンドで、アフリカン・エスニック、ジャズ、 ブルース、ロックのゴッタ煮的サウンドを展開していて、ジェード・ウォリアーの「テレフォン・ガール」や、ビートルズの「ヘイ・ジュード」のカヴァーも含め、ちょっと独特の国籍不明感を放つ。ジェード・ウォリアーにも通じるアフリカン・パーカスや、スカスカだが妙にノリのよいリズムは明らかにアフリカ的だが、ゆるいサイケ感やお祭り的昂揚感をジャズで括った感じはCMBBを彷彿させられ、南国風開放感とブリティッシュ的煮え切らなさが交叉する面白い1枚。オシビサやデーモン・ファズといった同じアフリカ系バンドとも一味違っていて、わりとギラギラしたロック感のある次作「ジンバブエ」ともテイストを異にする、晴れた昼下がりに心地好いプカプカ&ポカポカの好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Afro Ethnic,Jazz,Blues / Jewel-case CD(2014 Re-master) / Prog Temple/UK)