ドイツのエクリプス・レコードから、05年の再編ライヴ音源4曲と71,73年のテレビ番組出演時のスタジオ・ライヴ音源2曲の、計6曲をボーナスで加えてのリシュー。カーバス・ジュートはシドニー出身のグループで、元タマム・シュッドのティム・ゲイズとダニー・デビッドソン等が中心となって、70年の冬に結成されている。何より、この後チキン・シャック、レインボウ、ブリザード・オブ・オズ等々のボブ・デイズリーが在籍していたことで知られているかも知れない。本作は、71年にオーストラリアのインフィニティからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ティム・ゲイズ、ダニー・デビッドソン、ボブ・デイズリー、デニス・ウィルソン(ex.メッカ,リドルズ,etc)の4人編成、プロデュースはパット・アウルトン。基本的にはハード・ロックの範疇と云えなくもないが、タマム・シュッドの流れを継承したスワンピーなサイケ色、ブリティッシュ的なブルース基調のハードネス、ウエスト・コースト調のアメリカンなポップネスが交叉する、わりとゴタ混ぜ感の強いサウンドを展開。デイズリーの、ジョン・ウエットンばりにドライヴするブンブン・ベースがともかくもカッコよく、ブルース調とサイケ調を上手く使い分けるツイン・ギター、派手ではないが引き締まったリズムのドラムも達者で申し分なく上手い。全体に独特の晴れやかな浮遊感があって、その意味ではイギリスとアメリカの折衷的オージーらしさも面白く、曲によってハードな炸裂も堪能出来る好盤と思う。クリームのカヴァーで始まるボーナスのライヴ音源等も、かなり軽快にギターが弾きまくっていて楽しめる。
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輸入盤
(Blues Hard/Blues,Psyche,Swamp / Jewel-case CD(2016) / Eclipse/German)