イタリアのマ・ラ・カシュ・レコードから、500枚限定プレスのテクスチャー紙&見開きデジスリーヴでのリリース。ザ・トリップは、元カマレオンティのボーカリストだったリッキー・マイオッキのバック・バンドとして、67年にロンドンで結成されたグループで、結成当初のメンバーにはなんとリッチー・ブラックモアもいたらしいが、イタリアのミラノを拠点にした活動が上手くいかず、リッチーを含めマイオッキまで脱退してしまう。その後、69年にキーボーティストのジョー・ヴェスコヴィを中心に再編され、再びミラノで活動を始めたという流れ。本作は、21年にリリースされたフィフス・アルバムというか、タイトル通り71年セカンド「カロンテ」の50周年記念セルフ・リメイク盤で、オリジナル・ドラマーのピーノ・シノーネを中心とした再編後初のスタジオ作品。メンバーは、シノーネ、アンドレア・ランファーニ(ex.ヴァネクサ)、カルミネ・カパッソ(ex.サムライ・オブ・プロッグ,etc)、アンドレア・ダヴィーノ、トニー・アレマッノ(ex.ホロウシーン)の5人編成を基本に、曲によってアントニオ・カパッソ等が適時ゲスト参加、プロデュースはカルミネ。「カロンテ」全曲(2~6曲目)に、未発表曲1曲(1曲目)、70年ファースト「ザ・トリップ」から1曲(7曲目)、70年アルバム未収シングル1曲(8曲目)を加えた構成で、原曲のフレーズやリフ、メロディはほぼそのまま踏襲しつつも、シャウト・スタイルのクッキリしたボーカル含めハード・ロック・マナーの演奏で展開。このヘヴィネス&ハードネスは、プログレというよりは最早ハード・ロックの範疇という気もするが、オルガンとギターのバランスも丁度いい塩梅で、70年代イタリアン・ロック的なクドさとギラギラ系サイケ感も担保されていて、わりと素直にカッコいい重厚な好盤と思う。
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輸入盤/限定500枚プレス
(Progressive/Hard,Psyche,Classic / Digi-Sleeve CD(2021) / Ma.Ra.Cash Records/Italy)