イタリアのヴィニール・マジックから、07年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コート紙&見開き紙ジャケ仕様で、ブックレット入、オビ付。プロセッションはトリノ出身のグループで、ジャンフランコ・ガザやマルチェロ・カプラが中心となって71年に結成されている。この後、ガザがアルティ・エ・メスティエリへ加入したことで知られているかも知れない。本作は、72年にイタリアのヘルプからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ガザ、カプラ、ロビィ・マンチジュエッラ、アンジェロ・ジラルディ、ジャンカルロ・カペッロの5人編成を基本に、曲によってメロトロンのゲスト参加がある。プロデュースはピーノ・トゥッキメイ。エレキとアコースティック・ギターを上手く使い分ける2人のギタリストと、クッキリしたシャウト・ボーカルを中心とした、ヘヴィ・プログレまたはプログレ・ハード的サウンドを展開。重厚なヘヴィネスとハード調のダークネス、地中海音楽色を交えたイタリアン・プログレ的情感の同居は、例えばオザンナやフレア、ラコマンダータ・リチェヴュータ・リトルノ(RRR)辺りにも近似する印象。ツイン・ギターのサイケで湿った音色がある意味ブリティッシュ・ハード的で、カラっとしたイタリア的要素と妙なマッチングを見せていて、ボーカルの可愛らしい声質とシャウト・スタイルのギャップも面白い。それ程派手さはないが全体に味わい深く、ヘヴィ&ハード系プログレとしてイタリアン・ロック愛好家なら十分に楽しめるだろう好盤と思う。尚、メロトロンを弾いてるゲストのコルヴォはRRRのメンバーということだが、RRRのアルバムにクレジットはなく、アルバム制作時のメンバーではないのかも知れない。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Hard,Blues / Peper-Sleeve CD(2007 Re-master) / Vinyl Magic/Italy)