イタリアのヴィニール・マジックから、11年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コート紙&見開き紙ジャケ仕様、ブックレット入、オビ付。ペペ・マイナはミラノ出身のマルチ・ミュージシャンで、アンチ・コマーシャリズムに軸足を置きながら断続的に活動を続け、06年までに3枚のアルバムをリリースしている。本作は、77年にイタリアのアスコルトからリリースされたファースト・アルバムで、確か邦題は「ハープとフルートの歌」。ハープ、フルート、ギター、シンセ、オルガン、マリンバ、各種民族楽器、パーカス等々を駆使した、基本的にはマイナの1人多重レコーディングだが、4曲目のみライヴ音源でマッシモ・スピノザがゲスト参加、プロデュースはピエロ・カンニッツーロ。全体に、淡々と涼やかなプカプカ ・インスト・プログレを展開していて、地中海色と東洋色が非常にいい塩梅のマッチングを見せる。かなりジェード・ウォリアーに近似する印象というか、滑らかな弦楽器のアルペジオにジャジーなフルートが踊り、浮遊感満点のエレキ・ギターが滑空する様は、まさにジェード・ウォリアーの静かな瞑想系の部分だけを抽出したような感じ。晴れやかな美しさが古代的な時間の流れに収束していくようなドローン色に、独特の郷愁&木漏れ日感が立ち昇る優れて瞑想的なサウンドで、地中海音楽的要素を織り交ぜたアンビエント系としても十分に成立。ともかくも流していて心地好い好盤と思う。70年代当時、『イタリアのマイク・オールドフィールド』の売り文句で国内盤がリリースされたが、マイクとはサイケ&アングラ感の趣が違う。素敵!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Meditation,Mediterranean / Paper-Sleeve CD(2011 Re-master) / Vinyl Magic/Italy)