イタリアのヴィニール・マジック/BTFから、12年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙ジャケ仕様で、ブックレット入。音質はクリアで迫力もあってよい。ニュー・トロルスはジェノヴァ出身のグループで、ヴィットリオ・デ・スカルツィやニコ・ディ・パーロが中心となって66年に結成されている。イタリアン・ロック最古参のバンドの1つで、PFMやアレア、バンコ、オザンナ、フォルムラ・トレ等と共に、日本でもよく知られるイタリアン・ロックのビッグ・ネーム。本作は、70年にイタリアのフォニット・チェトラからリリースされたセカンド・アルバムだが、67年から70年の間にリリースされた8枚のシングルからセレクトされたアンソロジー・アルバム。クレジット・メンバーは、デ・スカルツィ、ディ・パーロ、ジョルジオ・ダダモ、ジャンニ・ベッレーノ、マウロ・チャルージの5人で、曲によってはチャルージ抜きの4人編成。基本的には、ベクトルはまだファーストの延長上の歌モノ系のサイケ・ラヴ・ロック調だが、プログレの文脈から注目すべきは、シングルではB面の場合が多いサイケ・ハード色の強いナンバー群という印象。この頃、ディ・パーロがジミヘンにハマっていたということもあるのだろうが、このようなストレートでブルージーなヘヴィネスは、その線としては十分に重厚かつ濃密で、バンド感のある演奏も含め、英米のハード・ロックやアート・ロックが好きな人でもかなり楽しめるかも知れない。シングル・アンソロジーではあるが、実はかなりカッコいい佳曲の多い好盤と思う。TESオビ・解説/人脈図付
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Hard,Bluse,Pops / Paper-Sleeve CD(2012 Re-master) / Vinyl Magic,BTF/Italy)